「市ケ谷駅」より
徒歩1分
ドライアイとは
ドライアイとは、涙の量が不足したり、涙の質が低下することで、目の表面が乾燥し、さまざまな不快な症状が現れる状態をいいます。
主な症状としては、
- 目の乾き
- ゴロゴロする(異物感)
- 目の充血
- 目の疲れ
- かすみ目
- 目やにが出る
- 光がまぶしく感じる
などがみられます。
ドライアイは原因により、主に3つのタイプに分けられます。
涙液分泌減少型
涙の産生量が低下することで起きるタイプです。
原因としては、加齢や**薬剤(降圧薬・抗うつ薬・抗コリン薬など)**の影響、ストレス、シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群などが挙げられます。
涙液蒸発亢進型
涙の蒸発が異常に早く進むことで発症します。
原因としては、
- コンタクトレンズの長期使用
- 長時間のVDT作業(パソコン・スマホなどの画面を見続ける作業)
- エアコンなどによる乾燥環境
- 喫煙
などがあります。
BUT短縮型
涙の量は正常でも、涙の膜(涙液層)がすぐに壊れてしまうタイプです。
主な原因は、涙を安定させるムチンという成分の機能低下によるものです。
検査について
ドライアイが疑われる場合、次のような検査を行います。
- シルマー試験
ろ紙を下まぶたに挟み込み、濡れた長さを測定して涙の分泌量を調べます。短い場合はドライアイが疑われます。 - BUT(涙液層破壊時間)測定
涙の膜がどのくらいの時間で壊れるかを調べる検査です。短ければ涙の安定性が低下しています。 - 染色検査
目の表面に色素を点眼し、角膜や結膜に傷がないかを確認します。
治療について
原因となる疾患がある場合は、その治療を優先して行います。
また、長時間のVDT作業が原因であれば、定期的に目を休めるようにし、コンタクトレンズの装用によるものなら、眼鏡への切り替えを検討します。
症状の軽減には、ドライアイ点眼薬のを定期的にを使用することが重要です。
これでも改善がみられない場合は、涙点プラグ治療を行うことがあります。
涙点プラグとは、涙の排出口である涙点を小さな栓で塞ぎ、涙が目の表面にとどまるようにして乾燥を防ぐ治療法です。
プラグの取り外しは医師が行います。