ドライアイとは

ドライアイとは、涙の量が不足したり、涙の質が低下することで、目の表面が乾燥し、さまざまな不快な症状が現れる状態をいいます。

主な症状としては、

などがみられます。

ドライアイは原因により、主に3つのタイプに分けられます。

涙液分泌減少型

涙の産生量が低下することで起きるタイプです。
原因としては、加齢や**薬剤(降圧薬・抗うつ薬・抗コリン薬など)**の影響、ストレス、シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群などが挙げられます。

涙液蒸発亢進型

涙の蒸発が異常に早く進むことで発症します。
原因としては、

などがあります。

BUT短縮型

涙の量は正常でも、涙の膜(涙液層)がすぐに壊れてしまうタイプです。
主な原因は、涙を安定させるムチンという成分の機能低下によるものです。

検査について

ドライアイが疑われる場合、次のような検査を行います。

治療について

原因となる疾患がある場合は、その治療を優先して行います。
また、長時間のVDT作業が原因であれば、定期的に目を休めるようにし、コンタクトレンズの装用によるものなら、眼鏡への切り替えを検討します。

症状の軽減には、ドライアイ点眼薬のを定期的にを使用することが重要です。
これでも改善がみられない場合は、涙点プラグ治療を行うことがあります。

涙点プラグとは、涙の排出口である涙点を小さな栓で塞ぎ、涙が目の表面にとどまるようにして乾燥を防ぐ治療法です。
プラグの取り外しは医師が行います。